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善財童子とツツジ

ツツジ

 一昨日の野犬の姿は、昨日今日と見かけません。おそらく場所を移しながら生き延びる術を見出そうとしてもがいているに違いありません。写真の善財童子像は作られた年月はそう長くはありませんが、すっかりお寺のマスコット的存在になっています。童子の頭をなでると得が授かるという謂れに従って、これは私の日課になっています。
 その傍らで、もうツツジが咲き誇っています。葉の付いていない枝木には花に栄養が集中からでしょうか。もうあちらこちらで小さい枝木だけのツツジは花を咲かせています。今年は暖冬の影響で桜の開花も例年より2日遅れ。自然は、環境の変化を鋭敏に感じながら、それぞれがそれぞれに生命の炎を力の限り燃やし尽くそうとしているように感じます。
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野犬

五重塔

 五台山の闇の一つに捨て犬、捨て猫があります。野に放たれた犬や猫は、あとは自然と対峙しながら生きていかなければなりません。そういった姿を度々見せられます。今朝は五重塔の周辺で、まだ小さい子犬が更に小さい子犬たちをリードして、私の気配を感じて遠くから目いっぱいに吠えていました。西門から入っていく私の姿に、こっちへ来るなとばかりに吠えながら逃げて行きました。
 3年前には、ここで20匹くらいの野犬に吠えられたことがあります。薄暗い西門を入って本堂へ向かう途中。この小道の高台に五重塔がありますが、その高台に成長して血気盛んな野犬がわんさかいたのです。それが吠えるに止まらず高台から急斜面をこちらへ向かって続々と降りてくるではありませんか。私の威嚇など何のその、お構いなしにこちらへまっしぐら。後ろは池、まさに絶体絶命、怪我を承知で闘うのか…と覚悟を決めた瞬間ふと閃きが…。
 そう、いつも持ち歩いている懐中電灯にスイッチを入れてみたのです。先頭の野犬に照射すると、目がくらんだのでしょう。たちどころに態勢を崩し駆け下りてきた崖を慌てて逆戻り。すると後続も狼狽して先ほどの勢いは何処へやら。総崩れのように野犬たちは五重塔のほうへ逃げ戻ったのです。しかし、私が本堂近くにいる間中、犬数十匹のけたたましい咆哮の喧騒たるや…。
 こんな怖い思いをする傍らで、そばにはたくさんの穏やかなお顔の仏さん。人の恐怖をしり目に仏さんは何一つ表情さえ変えず、五知衆に至っては我関せずとばかりに背を向けたまま(もともとそこは五知衆の後ろ側・笑)。神も仏もあったものかと思う反面、文殊菩薩の知恵を授かったじゃないか…とも。
 私の恐怖心とその後の行動も、野犬の遠吠えからの突進も、生き残りをかけた精いっぱいの先に導き出されたものだったと思います。今朝出会った未熟な野良犬たちも、この山で生き抜くのに過酷な運命の真っただ中にあり、こちらには迷惑であっても逞しく育っていくのでしょう。「生きる」ことの残酷さを見せつけられるのも自然に触れてこそです。

ヤマブキ

ヤマブキ

 五台山は、登り口から山頂まで180度の大きな曲がり角が4つ。それに私は勝手に名前を付けています。最初のは南へ一直線に上がってすぐ。海抜12mの所で、ここには山崎豊吉像があり津波避難所指定の場所になっています。ここが「一ノ曲」でイマガ。そこから北方向へ上がりながら緩やかに曲がって東向きになり、それを進んで行くと「二ノ曲」でニマガ。これを西に折り返して進むと「三ノ曲」でサンマガ。通称「鹿ノ段」で、サンマガがシカノダンという具合です。さらにそこを東へ折れ曲がって上がっていくと最後の曲がり角「四ノ曲」でシマガ。
 写真のヤマブキはニマガのところで咲いているものです。その名の通り、山に映える鮮やかな黄色の花。このニマガには、ほんの数年前まで老夫婦が畑を作っておられました。最近ではすっかりジャングルのようになっていますが、寒い時期は草木の葉が少ないので畑だった痕跡がよくわかります。
 ヤマブキは2月に入ると五台山の至る所で見かけます。今年は暖かかった割に、3月に入って朝の冷え込みと日中の気温差が大きく、植物も戸惑っているかのように、早くから咲いているもの、これから咲かせようとしているもの、相当ちぐはぐです。桜は顕著でサンマガにあるのは道を挟んで片方は既に7分咲き。もう片方は硬い蕾のまま。開花宣言もまだですよね。

ケロケーロ

 東日本大震災から9年、あの時の衝撃は時が経てど未だ色あせることはありません。それでも人間にとってどんなに悲惨な災害が起ころうと、自然の中では全く関係ないかのように、巡り巡って時を刻んでいきます。竹林寺の池では人間の歴史などどこ吹く風とばかりにカエルが鳴き始めました。
 今朝の山頂には、もうタンポポがたわわに綿毛を実らせています。そのすぐ横にシロツメクサも。小さくて可愛らしい2本が並んで咲いていたので、パシャリ。これを得意げにカミさんに見せてやると
「くらげ!?…」 ・・・く・くらげ・・・???しばし絶句(何言ってんだかコイツ{心の声})の後、自分で確認してみると・・・お見せできないのが残念ですが、画像は薄暗さがあたかも深海のようで、そこに浮かぶ薄白いお椀のような物体がぼんやり2つ…。仰せの通りクラゲでした。思わず、ゲロゲーロ…。

一期一会の朝焼け

朝焼け

 いつ朝焼けが見えてもいい夜明けの時間帯に入ってきました。しかしながら、朝焼けが毎日拝めるわけではありません。澄み渡った空が広がる朝、それに適度な湿度が加味されてはじめて朝焼けになります。2月の終わりころから絶海池へ降りてきた頃が夜明けでしたが、とうとう今年は絶海池越しの朝焼けには会えず仕舞い。
 今日は、鹿の段から下った先のカーブからの朝焼けに遭遇。沈丁花の香り漂う樹木の中で、こういった場所で空気を摂り込むことが私自身の健康の元です。山に香るのは花ばかりではありません。地面から、草木から、湿気など様々な要素に包まれています。
 これを宗気と言って東洋医学では栄養よりもむしろ大事に考えています。食物が肉体の栄養になっているように、宗気は人の「心」「魂」の栄養源です。精神的に辛くなる人が多いのは、この宗気を日常生活で上手く取り入れられないことが一つの大きな要因です。朝の散歩は、先ずは私自身が宗気を存分に自然から受け取り、それを皆さんにお分けできればの思いもあります。

啓蟄

 虫も蠢いて土から出てくる時節、今朝は冬型の気圧配置に戻って時折突風のような風が…。風が吹いて国分川の水面が波打っている日は、体感温度が2、3度は低く感じます。山は高木に囲まれているので強い風に煽られると葉と葉、もしくは枝同士が擦れ合ってザワザワ~、ザザザザ~、グヴォグヴォ~~のように山が呻いているかのように聞こえます。
 心に隙があるとこの轟音に飲み込まれ、恐怖心と不安感で物の怪に取り憑かれるのだと思います。実際に山の中の暗闇でしかも周囲は墓所、ここに独りぼっちでこの轟音を聞くと、天狗やら魔物やらの姿が想像しやすくなります。修験者が山に籠って修行を積む目的の一つが、こういった自然の畏怖を肌で感じ、自らの精神力でそういった雑念を払拭することにあったのだろうことが真っ暗闇の山の中を歩いていると理解できます。
 今朝は、山頂で琉球馬酔木が可愛らしく咲き誇っていたので写真に収めてきたのですが、まだ山頂付近にいる時間は薄暗く上手く撮れていませんでした。残念。花が終わってしまわないうちに夜明けが早まることを祈るばかり…。

桃の節句

モクレン

 五台山の上り口まで来ると、ちょうど山の西側にサソリ座がその全貌を尻尾の部分まで見えるようになってきました。こうなると朝方にサソリ座が見えるのももうそろそろで、夜明けが早くなって星座たちとはお別れです。桃の節句ながら、五台山では桃の木を見かけません。僕が知らないだけかもしれませんが…。
 山腹あたりでは、何やら香しい花の匂いが…。おそらく沈丁花でしょう。まだ薄暗いので景色はわからないのですが、相当強く匂ってくるので間違いないと思います。山頂ではモクレンがご覧の通り。途中にはヤマブキももう咲いているようです。山はもう春爛漫と言っていい景色で、山を降りるころには東の空がすっかり明るくなってきましたね。
 それにしても今年は新型肺炎を引き起こすコロナウィルスで大騒ぎ。この高知からも感染者が出ました。未知のウィルスではありますが、これまでの経過から体調さえ整っていれば心配ないようにも思います。しかし暫くは手洗いうがいを徹底してご用心ください。このような時こそ免疫力の強化、体調管理にはり治療が効果的だということは申し添えておきます。
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