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肝臓と婦人科疾患(4)

これまでは、月経前の高ぶった状態について述べてきましたが、当然ながらその逆の機能が低下した状態での月経異常も問題になります。本来なら肝臓が正常に高ぶることで来るべき受精に備えるところが、肝臓が虚してしまってその力が発揮できない状態にあると、栄養不足と重なって月経までの期間が長くなったり、排血の量も極めて少なかたりします。

また、肝臓の虚した状態では、子宮そのものの発育不全も考えられます。そのために生理現象自体が定期的に始まらなかったり、本来子宮はしっかりと子宮自体を構成して、そこで踏ん張って働くことで下腹部の安定を図っているのですが、その力が弱いと内臓下垂にもつながり、様々な症状なって現れます。

このように肝臓の働きの弱い状態では、下腹部の力が弱いことにつながっていて、また、骨盤をとりまく筋力というのも肝臓の力を得て働いています。そういうことからも月経の周期に応じて肝臓の働きが弱いということが、骨盤周辺の状態に大きく影響することになるのです。

それに対処するためには、肝臓の働きを強くする必要があります。そのために肝臓に補法という手技を加えて、肝臓の「気」の流れを充実させる必要があります。同時に、骨盤の弱った部分に疲労が蓄積されて緊張した状態が起こっていますので、これらにゆとりを持たせる必要があります。“はり”の治療は、このように肝臓を充実させ、骨盤の調節を行って生理現象の改善を図ろうとしているのです。




       これがわたしの思いですありがとう地蔵
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肝臓と婦人科疾患(3)

前回、肝臓の興奮状態と記しましたが、もう少し詳しく説明してみます。これは肝臓にかぎったことではありませんが、それぞれの臓腑は常に虚実の状態を繰り返しています。いうまでもありませんが、最も良いのは、充実した状態であります。

ところがこの臓腑は、その時の調子によって高ぶったり、弱まったり、つまり虚実を繰り返しているのです。特に今回の月経の場合においては、それが始まる一週間前くらいから肝臓の興奮状態が起こってきます。

これが異常に高ぶった状態になってしまう時に、例のイライラや食欲亢進が起こります。よく食べた結果、過ぎた栄養分が子宮内膜への血流を多くすることになり、それが量の多い排血となります。また、内膜の緊張が過ぎると排血がスムーズに行われないために強い生理痛となって現れます。

いずれの場合にも重要なのは、異常に高ぶった肝臓の働きを抑えてやることなのです。虚した状態には、補法という気を補う手技を行うのですが、この場合には、肝臓の実を抑える瀉法の手技を加えます。このように経絡の虚実をコントロールしながら、先にも述べた骨盤調整と共に行って症状の改善を図っているのが“はり”の治療なのです。




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肝臓と婦人科疾患(2)

月経周期の始まるまでの一週間というのが、肝臓の働きに大きく影響している時期になります。肝臓の働き如何によって月経のあり方自体が変わってくるということでもあります。多くの方が経験されるのが、イライラではないでしょうか。それと同時に旺盛な食欲だったりします。

このイライラや食欲亢進の原因は、肝臓が高ぶって働いてしまった結果であります。肝臓の興奮は、肝気といって強情の元であります。ですからイライラして怒りっぽくなるのです。月経の準備段階として元々必要な作用なのですが、そのコントロールを欠いてしまった結果ともいえます。

また、スポーツ選手のように筋肉を鍛え上げている女性では、筋肉が引き締まりすぎて月経が起こらなくなります。というより、競技によっては月経があるようでは、まだまだ鍛え方が足りないように言われたりします。そうでなくても、筋肉質の女性では子宮が引き締まり過ぎていて、月経が始まっても排泄されずある一定留まってから排泄されます。そういった場合に、塊のような形で排泄されます。

肝臓の働きは、このような形で月経に関わっており、特に肝臓の興奮した状態にある場合に、子宮内部の締め付けが強くなってこれが生理痛として現れます。それらに対処するためには、肝臓経絡の興奮を“はり”の治療で抑え、同時に骨盤周辺の筋肉の緊張も現れていますので、その緊張を緩めてやることです。




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肝臓と婦人科疾患(1)

肝臓の働きは、現代医学においては化学工場だと形容されるくらい複雑多彩であります。漢方でみる肝臓は、何といっても行動の源であります。行動の主体となるのは筋肉ですので、自ずとその主だった症状は筋肉に現れることが多いのです。

しかし、当然ながらそればかりではありません。行動には欲望がつきものです。この欲望こそが、肝臓の働きの源といえるのかもしれません。実際に肝臓の働きが旺盛であるほど、食べることにおいては食欲となって現れてきますし、ものに対してであれば支配欲となって現れます。こういった欲望の根源には、肝臓の働きが強く影響しているのです。

女性なら多くの方が経験することだと思うのですが、生理が始まる一週間くらい前の期間に、異常に食欲が出てくることがあるかと思います。これは来るべき受精に対して、子宮内膜の栄養状態を良好に保ち、更に子宮内環境の充実を図るために肝臓が活発に働いて浄化作用を高めている状態にあるのです。

このように肝臓での働き具合というのが、女性の生理現象の始まりに大きく関与しています。漢方では、月経初期のホルモンのコントロールを肝臓が担っているとみています。肝臓の良好な働きが、健全な性欲を生み、子宮内環境を創り出し、子供を授かって育てていくための下準備が整うことにつながっているのです。不妊治療ができるのも、そういった目的での治療が可能だからです。





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