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五労(ごろう) その2

私が東洋医学において深く感銘を受けているもののひとつに「見て疲れるのは心を傷る」という診断です。現代社会ならいざしらず、3千年を遡る遠い昔に今の社会を予見したかのような「心傷る」疾患を、経験から導き出していたのです。その昔に「見て疲れる」というのは、一握りの学者諸氏くらいのものでしょう。それゆえ、逆にわかりやすかったともいえますが、現代社会のようなテレビやパソコンに囲まれ加えて精神疾患がこれほどまで増える社会は想像しなかったことでしょう。

もともと見て疲れるというのは、『見る=光が目に入る=「光」は「物質」を代表するもの』という関連があります。テレビやパソコンの画面は「光」そのものですから、書物を読むことよりも強い刺激を受け、それが食物をたくさん摂り過ぎて胃腸を壊すのと同じように、相当に神経を疲労させることになるのです。

その兆候はテレビゲームを長時間やっているとわかりやすいかと思います。楽しいゲームをやっているはずなのに何故かイライラしてきます。精神状態が知らず知らずのうちに刺々しく不安定な状態になっていきますよね。ゲームだとそこで打ち切ればいいのですが、これが仕事でパソコンに向かい、時間に追われての作業だとそうはいきません。そうしたことの積み重ねがついには精神疾患へと移行するのでしょう。

こういった状態を「心の傷れ」と診断しているということは、心臓経絡の調整で治療法が確立されているということを意味しています。とはいうものの「心(シン)=神(シン)」ということで「心臓」への直接の治療は、国王に直接手を下すということで、かつては恐れ多い事であり、そうした習慣は以外にも踏襲されてきました。しかし、時代も移り「心の時代」といわれる今日こそ「心」を使った治療がいかに重要かと、私は強く感じています。




       これがわたしの思いですありがとう地蔵
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五労(ごろう) その1

東洋医学においては、人が日常生活において疲れる状態を詳細に分析しています。それが「五労」(ごろう)と呼ばれるもので、からだの疲労からくる不調のことであります。具体的には、このように表されています。「歩き疲れは肝を傷(やぶ)り、見て疲れるのは心を傷り、座り疲れは脾を傷り、寝て疲れるは肺を傷り、立ち疲れは腎を傷る」。

東洋哲学において体の統一した分析の中から経験的に半ば当然の如く導き出された真理と言ってもいいでしょう。歩く動作の疲れの大本は「筋肉」です。筋肉に最も関わっているのが、それへ栄養を送って働かせている「肝臓」です。そして「肝臓」は行動力の源でもあります。それゆえ「歩き疲れ」により傷(やぶ)られるのが「肝臓」であるということになります。

立ち疲れはどうでしょう。じっと立っていると最も負担になるのが体幹を支えている「骨」です。この「骨」にじりじりと体重が加わって圧縮されこれが疲れとなって現れてきます。この「骨」を作っている源が「腎臓」になります。ゆえに「骨」への疲労は「腎臓」の傷れをまねくことになります。

寝ても疲れる?不思議に思われるでしょうか。しかし、これは喘息や気管支の不調を経験された方ならすぐにわかると思うのですが、この呼吸器が弱った状態では「胸郭呼吸」だのみになっています。ですから横たわると真っ先に「胸郭呼吸」が制限される姿勢になるのです。こういったことからも長い時間寝ていることが呼吸器である肺臓の疲れをまねくということがわかります。




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股関節の治療ってどうするの?

最近よくメディアなどで「骨盤矯正」などという言葉が飛び交っていますので、それが大事だと思っている方は多いことでしょう。骨盤ベルトだとか骨盤補正ショーツなど商品化されたものまでたくさんあります。使い方によれば、それらもある一定の効果が期待できると思います。しかし、身に付けるものは、大なり小なり締め付けがありますので、長時間の着用は血行不良を招きかねません。

我々が行う「股関節」への治療というのをご紹介しましょう。最も重要なポイントは足と腰の付け根の外側「大腿骨頭」部分に位置する前後左右の筋肉の緊張具合です。その前側に緊張があると寝た姿勢では、足先が床から垂直に立った状態になり、逆に後ろが緊張していると足先が外へベッタリと倒れた状態になっています。それが上側だとそちら側の足が上に引っ張られて短くなります。

このように「股関節」を構成している周辺の筋肉の緊張状態如何で足の傾きや長さが変わってしまうのです。結果的に「股関節」周辺の筋肉のアンバランスは「股関節」のみならず「骨盤」の傾きにまで繋がっていることになります。前に挙げたのはほんの一例で、その他にも「虚」したことが原因でバランスを崩す場合もありますし、「仙腸関節」や「腰部」の部分での変動も影響していたりします。

それをどうするのかというと、筋肉の緊張した部分は主に「実」の状態になっていることが多く、その場合にその部分へ「瀉的散鍼」(しゃてきさんしん)もしくは「瀉法」(しゃほう)という手技を加えて緊張を緩めるという治療を行うのです。筋肉の緊張が緩めば、自然と「股関節」は元の位置に戻っています。更に筋肉を支配している「肝臓」の経絡の流れを良くすることで二段構えでその強化を図っています。




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