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表大なれば、裏また大なり

漢方医学の根本的理念は、何と言っても「陰陽論」です。この陰陽の見方は、油断するとシーソーのようにみてしまいます。そこでわかりやすくするために磁石を想像してみてください。一つの「かたまり」でありながら「陰極」と「陽極」に分かれています。その引き付ける力が強ければ強いほど「陰極」も「陽極」も強い力を発揮します。「陰極」が強いから「陽極」のほうが弱いなどということはないのです。強い「陰」の裏側には、同じく強い「陽」が存在します。ただ、陰性か陽性かの違いは、どちらの性質が僅かに勝っているかというだけのことなのです。

私にとって昨年、そして今年の12月ほど嬉しい月はありませんでした。下の写真をご覧ください。真ん中が私で、両横の美女は秋の国体で弓道少年女子の部において日本一に輝いた二人で、その後ろの三人が娘を含むインターハイメンバーです。先日、彼女らの頑張りを祝して遊園地へご招待というところの道中の一こまです。昨年の今頃は、彼女らは全国大会出場という活躍ぶりでもありました。

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それまで私にとって12月のこの時期というのは、父の命日に当たっていて現在でも思い返すとやはりとても辛い過去です。病魔に倒れ亡くなった父のいない正月の寂しさと将来の不安、今思い返してもそのやるせない気持ちが蘇って来ます。あれから30年… こんな嬉しい日がやってくることを誰が想像したでしょう。やはり悲しみが大きかった分だけ喜びをより一層大きく感じてしまいます。彼女らの喜ぶ姿が、自分のことのように嬉しくて仕方がありません。

私の事情とは関係ない彼女たちですが、彼女らにしても「日本一」「インターハイ」やった、やったというだけでは無いと思います。その影では、早朝の練習から始まり鍛錬を重ね、時には言い合って互いに反省会と称して夜遅くまで意見を戦わせ、そうやって信頼感を深めていった事がチームとして、更には人として成長して今日に至っているわけです。表に出てくる喜びの裏には、等しく辛さ苦しさ悔しさが伴っています。

しかしながら、人は弱ってくるほど「弱い」「暗い」「影」の部分しか見えなくなります。「影」は「光」があってこその「影」だということ、「光」がない所に「影」はできないということ、強い「光」には濃い「影」が伴うことが見えなくなります。そのような機微を、治療を通じてお伝えできたらと思います。そのような気持ちで来年も頑張って参りたいと思いますので、どうぞ宜しくお願いします。それでは皆さん、良いお年をお迎えください。




       これがわたしの思いですありがとう地蔵
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語られることの少ない「生理」(3)

今回は、腎臓の働きと「生理」との関わりです。腎臓は、体内の水分をろ過して老廃物の排泄に携わっています。この働きは「生理」においても同様で、子宮内に受精を成立させるために集まってきた多くの血液が、役目を終えて排泄される作業を腎臓が担っています。

腎臓は、足元が冷えることで働きが低下しやすい傾向にあります。女性は筋力が弱い分「足元の冷え」が表面化しやすく、実際に下半身が冷えると腰痛や下腹の不快感、冷えのぼせのような症状が多く現れます。「生理」時には、排泄に時間がかかるためにダラダラ長く続くことになります。ただ、この頃には「塊」のような状態にはなく、サラサラした形で長引きます。

すべての「生理」現象を言い表せているわけではありませんが、今まで述べてきたように「生理」という現象は、「肝臓」「脾臓」「腎臓」という3つの臓器が緊密に関わりあって営まれていることがわかってもらえたかと思います。それが婦人科疾患の特効穴である「三陰交」というツボが有名である理由でもあるわけです。

「三陰交」とは、その名の通り3つの陰経が交わる所で、その3つとは肝臓、脾臓、腎臓を指します。この3つの臓器がうまく働いてくれることが「生理」を順調に経過させ、不調があった場合には、そのどこかに問題が生じているとみえるわけです。こうして「肝臓」「脾臓」「腎臓」の経絡を整えて、さらには受け皿となっている骨盤の柔軟性を引き出して歪みを調節する「はり」治療は、このような目的があってなされています。




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語られることの少ない「生理」(2)

肝臓の働きは「血を蔵する」といわれるようにその働きと血液とが密接に関わっているため「生理」とは、おのずと深い関係にあります。「塊」のような出血なども肝臓が大きく影響しています。「生理」は、懐妊しなかった場合に、子宮に集まってきた胎盤が剥がれ落ちる現象ですので、この時に肝臓が空回りして興奮し過ぎると子宮壁が緊張し、剥がれるはずの胎盤がそのままその場所に停滞することになります。

血液は停滞しているとそれ以上の出血を防ぐため徐々に「塊」状態になり、それが剥がれ落ちて排出することになります。肝臓の興奮は食欲にも出ますから、そうした場合、体の栄養状態が良過ぎると「生理」量が多くなり、血液が濃くなるほど「塊」様になりやすいのですが、それでも「塊」として排泄されるのは、内部で停滞があるとみていいでしょう。

どちらにせよ、肝臓の影響で現れている症状は、「生理」自体が始まってしまえば軽くなります。始まってから体のだるさや、下腹部痛、腰痛、頭痛が出てくるのは、脾臓(消化器)のほうの不調によります。脾臓は体の栄養状態を保つ為に働いていますので、「生理」の場合には、子宮自体の栄養に関わって影響しています。

それゆえ脾臓の不調は、子宮発育と関係が深く、また栄養状態をよく保てないと「生理」のために集まってきた血液がスムーズに胎盤を構成することができません。そのために「生理」が始まってからダラダラと進行することになって種々の少々が現れることになります。このように「生理」現象はその経過をたどって、活躍する臓腑が入れ替わっているのです。




       これがわたしの思いですありがとう地蔵

語られることの少ない「生理」(1)

月経といわれるように、月の周期に合わせた経緯を順調に辿るのがいいのですが、実際にはそうもいかないようです。そうした異変の特徴をよく捉えているのが漢方の医学で、その理由のひとつは内臓の働きと関連付けてみているいるからでもあります。

まずは肝臓に注目してみましょう。肝臓は、ホルモンの作用をコントロールすると同時に、筋肉へエネルギーを供給して支配しています。そして「生理」の始まりは、この肝臓の働きからといえます。肝臓からの指令が「生理」を呼び起こすために、「生理」前のイライラは、肝臓の何らかの不調といえるのです。

また肝臓は、筋肉を支配していますから、この筋肉をアスリートのように鍛え上げると腹筋、背筋、骨盤周辺の筋肉が非常に発達して、引き締まり過ぎてしまって「生理」が遅れぎみになったり、仕舞いには起こらなくなります。こういったことから女性の一流アスリートでは、逆に「生理」が起こっているうちは鍛え方が足りないように言われるのです。

これは意図的に作られた体の過緊張であるのに対し、問題なのは肝臓自体が、「生理」を起こすのに異常な興奮状態になることです。これがイライラを呼び、時に食欲増進、偏頭痛、下腹部痛となって現れます。こういう場合に我々は「肝実証」と診断して、肝臓経絡へ「瀉法」を行い、肝臓の興奮状態を抑えるというはっきりした目標を持って治療を行っています。




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