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もうちょっと「陽性」について

我々の体は、弱っている経絡上のツボに「はり」を当て、「はり」に「気」というエネルギーを集注させて送り込むと、弱っていた経絡に力が出てきます。そういった手技を「補法」と呼んでいます。「気」というのは、「陽性」のエネルギーであり、宇宙創造のエネルギーだと考えています。この力を「はり」を通して体に入れているのです。

「気」という力は、行動的で物体を創造し動かす力を持った「陽性」のエネルギーです。それゆえに体に入ってくると体が「陽性化」されます。それが最もよくわかるのが、「脈」です。体が弱ってくると細胞全体が緩みがちになり、外部からの様々な異物の侵入が容易になってしまいます。そういったことが「脈」の緩みで見つけることができるのです。

「脈」の質というものをよく観察していると、単に「早い」「遅い」だけではなく、ぎゅっぎゅと硬く引き締まろうとしていたり(実)、萎えて軟らかく弾力に欠けるようになっていたり(虚)ということがよくわかります。これは体調の変化が常に「虚実」という形で「脈」に反映されているということです。

そんなわけですから、病気が出てくる前には「脈」の緩み、つまり「虚」した状態が診てとれます。こうした状態を捉えておいて「陽性」のエネルギーである「気」を「補法」という手技で注ぎ込んでやると、緩んだ脈状に引き締まった力強さが蘇ってきます。「はり」の治療はこうやって体の「陽性化」を図ることで緩むのを防ぎながら、更には病気に対応する「生命力」を強化する治療になっているのです。




       これがわたしの思いですありがとう地蔵
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どうやって「陽性」にする

うちでは、治療に当たって先ず最初にするのが「脉診」(みゃくしん)です。これは漢方医としては、至極当然ともいうべき診断なのですが、免許を取得する段階で必要とされないために脈を診ることもなく、いわば羅針盤を持たずしての「はり」治療がまかり通っています。ただ、弁護するなら「筋肉」限定で治療する場合には、それでも十分に効果が出せるところが「はり」治療のすごいところでもあります。

そうはいっても、からだの「陽性化」を図るためには、はじめに「脉診」をしなければそのことを目標において治療することができません。「はり」の治療は、良くも悪くも「筋肉」の異変に対して抜群の効果があります。ですから西洋医学で東洋医学を判断するという日本の仕組みの中では、「はり」治療=「筋肉」治療になってしまっています。

しかし、そういった治療ではからだを「陽性化」するという目標をもって治療することはできません。「陽性化」を目標に治療するためには、「脈」を診てまずはその人が「陰性」に傾いていることを知る必要があります。「脈」は単に1分間に何十回という数を打っているだけではなく、収縮力を働かせて1回1回の脈が「陰陽」を刻んでいるのです。

この収縮する力と緩み加減、これが脈の力と考えていいのですが、この力加減こそが今現在の生きる力そのものなのです。「陰性」に傾いている人というのは、この脈の収縮力に部分的に緩みが出ています。その緩みこそがその人の「陰性化」を現している所以になります。そして、どの経絡にその緩みが生じているのかを診出して、診出した経絡上の「ツボ」に補法という手技で「気」を入れることで緩んだ脈に「求心力、収縮力」が生まれることで、からだを「陽性化」できるのです。




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からだを「陽性」にする

物事の根本原理がある程度わかってくると、今起こっている事がどうしてなのかが理解しやすくなります。我々は、この世に生を受けて現在があるわけですが、その生まれ出てきた時に「赤ちゃん」と呼ばれていたと思います。「赤ちゃん」とは、まさしく赤い色が示す通り、ものすごい求心的に働いてぎゅっぎゅと引き締まる収縮力の塊のような存在、それが「赤ちゃん」であり「陽性」そのものの力だといっていいでしょう。

それが成長(膨張)して大人になり、ある一定の年齢まではその「陽性」の力を保ちながら日常を過ごすわけです。そしてある時期を過ぎてくると、その「陽性」の力に陰りが見えてきて「陰性」の力が勝ってきます。これを「老化」現象というのです。図式で示すと【「赤ちゃん」陽性→「老人」陰性】といったところでしょうか。

「陽性」の力というのは、何と言っても「求心力」です。体でいえば、引き締まろうとする力です。この力が働いて人は熱くなって活動的でいられます。逆にいうと高齢になるに従ってその「求心力」に衰えが見えるようになり、体が「遠心的」に働いて緩むため、考え方や行動が消極的なほうへと変わっていきます。

これは、病弱な人も同じです。体が「陰性化」して「遠心的」に作用するために緩み、それゆえ外部からの侵入を受けやすく防御する力が著しく低下した状態になるため、病弱になるのです。それに対応するためには、やはり体を「陽性化」してやることが重要になります。体の「陽性化」などという目的をもった治療は、漢方の医学より他にはありません。




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お天気病み

折りしも特別警報が発令中の台風8号が接近中ですが、どうかそのまま何事も無く通過してほしいところです。「お天気病み」を理解するには、まず気圧の意味を理解して貰う必要があります。単純にいうと平地で我々の皮膚の1cm四方の広さに圧し掛かる空気の重さが、その時の「気圧」になります。例えば1000hPa(ヘクトパスカル)というのは、皮膚1cm角の広さに1000mg(1kg)の重さが掛かっているということです。

普段、これだけの空気の重石を全身に受けながら生活していることになります。数字で見ると相当な圧力を受けながらの生活のように思いますが、この圧力が通常であり、それが我々の体をぎゅっと引き締めてくれています。我々は気合を入れる時に「鉢巻」を巻くと、やってやるぞーという気持ちが増します。まさに自然がやってくれている「鉢巻効果」が「高気圧」の状態だともいえます。

今回の台風8号の気圧が930hPa(ヘクトパスカル)くらいになっていますから、この台風が近づくと単純計算で1000-930=70mgで1cm角あたり7gの重石が無くなってしまうことになります。これを全身で考えると相当数の圧力が無くなってしまうということです。今回は台風ですが、単に低気圧の接近の場合でも、その気圧の体全体に掛かる気圧の影響というのは大きいのです。

それでも気圧の変化に応じて体が伸縮することができれば、そういった変化にも随時問題なく対応できるのですが、「お天気病み」を訴える人は、この気圧の差に体が対応できていない、もしくは、対応に要する時間が掛かってしまいます。こうした症状は、体を引き締める力が弱った人、つまり陰性に傾いている人に現れる症状です。体に収縮力を引き出す治療、すなわち体を陽性にする治療が必要になります。




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清らかな「こころ」

私自身が考える「こころ」のあり方というのは、「清濁併せ呑む」のが理想的だと思っています。更に理想をいえば、かなりの部分で「清い」ほうが勝っていることです。清濁併せ呑むといった場合、本来の意味は清流も濁流もその隔てなく受け入れる大海の度量の広さを例えて言っている言葉なのですが、それでも清流の入りが勝ることを理想と思うのです。

いくら「こころ」が清らかであることが理想であっても、それを維持するだけの栄養分が不足すると、「こころ」は満たされなくなります。「こころ」が清らかであればあるほど、満たされない「こころ」に虚しさと自分への不甲斐なさを感じてしまい、自分を責め立てるような感情までが生じてしまいます。

本来、清らかな「こころ」ほど尊いものはありません。そして誰しもがその清らかな「こころ」を平等に備えています。もし、それを自分自身に感じることができない人があれば、それはただ自分で気が付いていないだけです。意図的にそういった心情を否定するか、未熟ながゆえに気が付かずにいるのかどちらかです。

今更、清らかな「こころ」などあったものではない、などとお考えの方があれば、それは単に身近な経験のみに翻弄されているに過ぎないのです。清らかな「こころ」の状態を満たされないまま、あるいは忘れてしまって生活しているのは決して幸福だとはいえません。「はり」の治療は、こういった「こころ」の栄養を満たす治療をめざしています。




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