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お産と「はり」(5)血の道症

前回のも述べた通り、産後というのは母体にとって体の修復と、母乳の生成というふうに、様々な肉体的な変化に対応しなければならない時期です。それゆえに肉体のもとである「血」の変化が顕著に現れます。それが滞って停滞したものを「お血」(おけつ)と呼び、それに伴って現れる症状を「血の道症」といいます。

母体では、飲食物を胃で消化して肝臓で解毒し、そうやって始めのうちは濃厚な母乳を生成して、免疫力が不十分な赤ちゃんの体を補っています。最も多くその停滞が現れやすいのは下腹部内ですが、授乳期においては血液を母乳に作り変えているため、この作業がスムーズに進まないとその周囲の循環障害をまねきます。これが乳房周辺や肩甲間部の「こり」として現れます。

「はり」の治療では、そういった肩甲間部の緊張を浅い部分では「皮膚鍼」「散鍼」でパパパと取り除けますし、深い部分の「こり」にもかゆい部分に届くようにほぐすことができます。加えて重要なのが、産後2ヶ月くらいは、体の修復のため「肝臓」がフル稼働で働いていますので、その「肝臓」の疲労を取ってやることも母乳の出方に影響があります。。

「肝臓」は、何といっても解毒作用をやっていますので、「肝臓」の働き次第で「血の道症」へとつながっていくことになります。また体内の「お血」を浄化できないで残っていくほど産後の回復が遅れると共に、その停滞が母乳、更には体内の機能の停滞をまねき、後々「血」に関する病である「頭痛」や「生理痛」、「生理不順」、「更年期」のような症状の誘引となりますので、「はり」の治療で改善しておくことをお勧めします。




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お産と「はり」(4)産後

一昔前にはよく「血の道症」ということが言われていましたが、これは婦人科疾患を代表するものであると同時に、産後においてより一層この症状が出やすくなる症状です。女性では通常に起こる月々の生理現象においても「血の道症」の要因をはらんでいますが、お産では3,000グラム前後の赤ちゃんを出産するわけですから、母体への影響はより大きくなものです。

出産時には、産道が極端に広げられるためにその柔軟性によって受ける影響が異なってきます。影響が大きいほど修復に時間を要しますし、子宮のほうは1年近く膨らみ続けてきているために、それが元通りに収縮するには同じく1年くらいの年月を要すると考えていいでしょう。その解消に向けての活発な血液の働きが、時に空回りのように停滞します。それを「お血」(おけつ)と呼んでいます。

「お血」というのは、淀んだ血液のような意味合いですが、産後においては、妊産婦の体内をすみやかに修復するために、総動員で血液を働かせています。引き伸ばされて緩んだ筋肉の収縮と血液の浄化作用は「肝臓」の重要な働きです。加えて重要なのが「お乳」の生産です。乳児の母親は、自身のからだの修復に加えて育児に家事とやらなければならないことが山積みです。

体内では「肝臓」が母体の修復と乳飲み子への「お乳」の製造を最重点に働いていますので、この時期に「栄養をたくさん摂って・・・」などと考えると間違いになります。栄養を過分に摂ると今度は消化することのほうに力を削がれ、その結果、意に反して母乳の出が悪くなります。その点では、一人が2、3人分のお乳を出していた昔の人を思い出してほしいところです。また、「肩こり」も母乳の出方に影響します。「はり」の治療で解消しましょう。




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お産と「はり」(3)出産

妊娠5、6ヶ月の安定期を過ぎるといよいよお腹が大きくなってきて、胸郭は下から突き上げられて窮屈になり、骨盤内部では胎児の成長で腸が窮屈になります。その結果、呼吸が浅くなって息苦しくなったり、便秘を起こしやすくなったりします。呼吸の浅さは、ストレスや不眠、不安などとなって現れ、便通の良し悪しは腰痛になって現れやすくなります。

こうした症状の改善に「はり」の治療は最適です。呼吸の浅さは肩背部のコリを取り除くと随分と楽になります。肩背部にゆとりができるとストレスも改善されてきます。便通は「大腸」の機能低下に原因がありますが、「大腸」と呼吸器である「肺臓」というのは、金性という性質で臓腑の表裏関係にあります。ゆえに肩こりの改善は便通の改善にもつながります。何より薬のような副作用の心配がありません。

そしていよいよ「出産」に向かって胎児は更に大きくなって少しずつ下がってきます。胎児の活動も盛んになり排泄物も増えてきます。ですから母体では、「腎臓」が頑張って働いて胎内の水分の浄化と排泄に力が入る時期です。ですからこの時期の無理は、下半身のむくみや最悪では妊娠中毒症などを起こしやすくなります。最も注目すべきは、尿の色です。腎臓の働き具合と現状は尿の色で顕著に現れます。

水のように薄い色の排尿であれば、果物や冷えるものが過剰摂取になっていますので、味噌汁などで上手く塩分を摂ります。逆に濃い色の排尿であれば塩分過多になっていますので、瓜類や大根を上手く摂りいれることで利尿作用を高めます。この時期は通常であってもむくみやすくなりますので「はり」の治療では「腎臓」の機能を高めて排尿作用を促します。




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お産と「はり」(2)安定期

妊娠4ヶ月を過ぎてくると順調であれば安定期に入ります。安定期に入ると母体が自身のからだづくりから、胎児のために栄養を欲するようになってきます。「つわり」がひどかった人でも大体はこの時期になって食欲が回復してくるのはそのためです。これは母体において「肝臓」での解毒作用が終わって「脾臓」つまり消化器の働きへと移行するためです。

「脾臓」の働きが活発になると、気をつけなくてはならないのが「甘い」ものです。消化器が活発に働くほど「甘い」ものが滋養になることもあって、それを好んで食べてしまいがちになります。理想的なのは穀物に含まれる「甘味」です。それを砂糖を含んだ「甘いもの」を食べていると肥満とからだの緩みにつながり胎教にも決してよくありません。

また、お腹も急激に大きさを増してくる時期です。5ヶ月目に腹帯をしめはじめるのはそのためでもあります。現在では腹帯も様々な素材のものが多数ありますが、お勧めは木綿の伸び縮みしないしっかりした生地の帯です。伸び縮みしないことがお腹の必要以上の締め付けを防ぎ、お腹のガードにもなりながら、母体の支えにもなってくれるからです。

この時期にまだ「つわり」が続いている場合は、憂鬱な期間が長引いて参ってしまいがちです。しかし、妊娠期間に少々の栄養不足になったところで、出産してしまえば、それから先の栄養摂取のほうが遥かに長いので全くあせることはありません。「はり」の治療では「肝臓」「脾臓」を強化することを目指してそういった症状の改善に勤めます。また、「安産のお灸」もこの頃からはじめるといいですね。




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