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はり治療とは 脉診編(前)

 はり治療の特徴の一つに「脉診」(みゃくしん)というのがあります。読んで字のごとく、脈を取って診る診断方法です。しかし、多くの鍼灸院で脉診が行われていないのは、国家資格を取得するために必要ないからです。というよりも、現代医学が基盤となっている資格制度ではやむを得ないといったほうが正確かもしれません。脉診を修得するためには、独自で研鑽するしかないのが現状です。それだけ脉診というのは難しい診断方法だともいえます。

 そうはいっても「脉診」というのは、ある一定の訓練と診る習慣で様々な体の変化がみえるようになってきます。なんといっても、脈というのは体調の変化が即座に現れる場所ですので、脉診ができると時間を要する検査は必要ありません。これが脉診の最大の魅力でもあります。体調が脈に現れる簡単な例では、人は走ると脈が早くなります。安静だと静かに打っています。熱があれば早く、冷えていると弱々しくというふうに一目瞭然です。このように体の今の状態が即座に現れるのが、脈そのもといえます。

 こういった脈の状態を応用していくと、脈の硬さや速さで手に取った瞬間に、この人は熱がある(炎症がある)あるいは逆に、冷えから症状が出ているという大まかな状態を知ることができます。状態がわかれば、それが即治療へとつながっていくのが、はりの治療なのです。先ほどの熱によるのか、冷えによるのかといのは脈の質から診断がつき、そうすると熱による疾患には瀉法という手技につながり、冷えからのものは補法という手技が効果的であるということが判明します。すると治療方針から治療へと一直線となるのであります。

 更には、脈のバランスや質の違いで体の中の臓腑の変動まで類推できます。一例として日本人に多いストレスを抱えた脈状に「ショク脈」というのがあります。脈の表面に緊張をみる独特の脉状なのですが、こういう脈を打っている人は、ストレスを抱えて呼吸器である肺臓の働きが疲弊していることがわかります。ならば後は簡単で、肺臓の経絡に対するはり治療と、肺臓と関係深い肩背部の血流を改善するなどの治療を加えると、その直後には「ショク脈」が改善されて艶や弾力のある生命力に富んだ脈状に変わっていることが確認できるのです。脈状が改善されるとそれが体調に反映されてきます。




      これがわたしの思いですありがとう地蔵
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